2006年07月13日

夏本

 
わたしがコップに注いできた野菜ジュースを口にしたあのひとは「…りんごの味がする」と言った。

自分はトマトジュースを5杯も飲んで、かえるみたいにおなかをふくらませて。
 
16時間のための、往復8時間弱の旅路。

この夏いちばんの陽気は街の匂いを色濃く抽出して、まだ白っぽいわたしの腕を容赦なく焼きつけた。

夏に読まねばならない本はたくさんある。毎年毎年ふえてゆく。
 
今年は松岡圭祐の「千里眼」「催眠」シリーズを集めているところ。
バスのなかで2冊読んだ。「マジシャン」はまだ読んでない。

秋になるまでに読破できるかな。
 
posted by 杜美 at 17:47| 宮城 ☔| 本、よむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月17日

骨に罪はない

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無条件に、手首のまるい骨がすきだ
自分のも 他人のも
 
骨フェチなうえに、なまじマッサージ系の民間療法の資格保持者であるため
無防備に「やって、やって」と声をかけてくれる
 
そんななかで 気に入ってるひとの身体を触らせてもらえるときなど
ああ、勉強しといてよかったなあと 心底思うのだった
 
しかも話してるときには苦手だなあと思うひとでも 骨の固さに大差はない
そうだ 骨に悪意はないのだ 骨に罪はないのだ
 
服ひんむいちゃえば、みなまる裸なわけだし
おなか開いて内臓だけみたところで、これがわたしの恋人のです!
なんて言い切れるひとはいやしない (たぶん)
 
人同士が引き合うのはなんでなんだろう
 
外見 性格 声 職業 すきなもの きらいなもの
あらゆる項目を採点した結果
最高点を獲得したひとが隣にいるとはかぎらない
 
よかれと思ってしたことが きちんと相手に素直に届くか、裏目に出るか
最低限の言葉で 言わんとしていることを上手にくみ取れるか
もし しんどいのなら その闇を薄めてあげられるか
 
それは いっしょにいてみないとわからない
ふたりのことは 最初から最後まで ふたりにしかわからない 
 
 
「モラルハラスメント〜人を傷つけずにはいられない」という本を読んだ
 
表紙の内側には、まずこう記されている
 
言葉や態度によって、巧妙に人の心を傷つける精神的な暴力
=モラルハラスメント (中略)この「見えない暴力」
 

身近なだれかと共に過ごすなかで 知らぬ間に 呪縛をかけられてしまう
気づいたときには逃げられない 断ち切れない
 
目の前にあるなら搾取して当然と思うひとと、
自分さえ変わればこの状態が変わるかもしれないからと
どこかで願いながら 与えつづけてしまうひとの組み合わせ
 
たとえるなら前者は 甘い蜜をすすりつつ冷たく肥えてゆくミツバチ 
後者はまるで つくりものの人参を 鼻の先にぶらさげられたお馬さんだ
 
家のなかで 会社で 学校で 病院で かぎられた空間で いまも
がんじがらめになって逃げられないひとはきっとたくさんいる
 
無知は罪とはいうけれど 知ってるから善とは言い切れないや
それでも けしてほったらかしにしてはいけないんだ

もし身近なひとが干物寸前になってあえいでいて
自分のことを話はじめたら そのときは まずはじっと耳を傾けよう
 
がりがりに削り取られて ぺらぺらに弱ってるそのひとが
自分にとって大事人物なら なにがなんでも気づいてもらわなくちゃならん
 
あなたは大丈夫なんだよと 知っててもらわなくちゃならん
 
posted by 杜美 at 22:07| 宮城 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 本、よむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月09日

天使パンと草原の椅子

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ヴィド・フランスにいきました 
 
エンジェルなんとか(ソフトだっけ?)というパンは
焼きたてで 林檎の甘煮とクリームチーズもほかほかしていて
わたしゃそれをはぐはぐしながら、「草原の椅子」を読みかえしていた
 
宮本輝さんの小説なんだけどさ
主人公は旅先で出会った老人から言われるんだ
 
あなたの瞳のなかには、三つの青い星がある
その星は 潔癖・淫蕩・使命であると
 
そういうくだりから、上下巻の物語ははじまるのだった
 
まえにそのひ帳でも書いたんだけど わたしこの本だいすきなんだよ

宮本さんの小説やエッセイには旅のもようがよく出るベさ
行ってないんだけど、行ったようなきもちを味わえるんだもの
 
世界のうつくしいもの おいしそうなもの 会ってみたくなるひとびと
 
でも宮本さんはその正反対の面も きっちり書き込む
こんなことあんのか!ってくらいもやもやするようなさ、とんでもない話もね
 
毎日 いろんなニュースがテレビや、ラジオや、ネット上にあふれていて
もういいかげん聞きたくない(=知ったそばから細胞壊れそうだから)けど
いまの暮らしでは完全に遮断することもできやしない
 
大なり小なり その薄闇のうずまきに巻きこまれることもあるだろう
もちろん 自分がだれかを痛めつけてしまわないように気をつけないとな
 
すかすかで、すうすうさみしくて、みんな壊してしまいたくならないように

だれのなかにもあってほしいと願わずにはいられない「草原の椅子」とは
自分をあっためてくれるものの象徴なのだろうと思う
 
 
昨夜は 世界柔道をついみはじめたらば 風呂に入るタイミングを失い
鈴木桂治の決勝までしっかり観戦しましたとも

日本の選手のメダルが確定したそれぞれの試合ってさ
みんな一本で決まったさ 金も銀も銅も
鈴木以外の3選手は悔しかっただろうけど 僅差の負けじゃない分
インタビューもさばさばしておったね

加藤晴彦や小倉さんが 大騒ぎして観戦してるなかにまざりたいと思った
夜中にひとりでぎゃあぎゃあ騒ぐより たのしそうだから 
posted by 杜美 at 20:15| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本、よむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月10日

夕方の骨

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さいきん
ペペロンチーノを
2,3日にいっぺんつくってる

でも あまりおいしくない
サイゼリヤでたべるほうが きっと まだおいしい

「MONSTER」のなかで、ニーナがバイト先のおやじに言われてた
パスタ にんにく 鷹のつめ 塩 こしょう
入ってるものすべての味がしなくちゃあだめなんだ、と
 
 
最近 あたらしい本をあまり読んでいない
自分の字で なにかを書いてもいない
穴ぐら生活は たいてい いつもそんなかんじなのだけど

昨日 村山由佳 著 「星々の舟」を読んだ
ブックオフで100円で買ったまま ずいぶんとほったらかしてた

とある家族のひとりひとりに焦点を合わせた作品で、直木賞受賞作だそうな

ふとんに腹ばいの姿勢でぱらぱら読みすすめているうちに、
自分の弱点をあぶりだされるような気分になった
 
嫌がるひとを押さえつけ、痛めつけること

そうしなければいい、そうしたくないとわかってても
手を止められず、逃れられず、屈してしまうこと

知らなければ 告げずにいれば 一時でも愉しめればそれでいいと思うこと
 
できれば見ないですませておきたいような描写、てんこもり
とくに後半 ああ、読むんじゃなかった… とすら本気で思ったもの
目にはみえない、でっかいガラスの破片が ぐっさり刺さったみたいでさ
 
このひとの作品、実家のとしょしつには何冊かある
「翼」とか「野生の風」とかさ きらいじゃないけど、すきでもない

いつも のどに魚の骨がひっかかったような感触が残るからだ

本もまんがも 映画でも 後味のわるい作品ってのは苦手
どうせなら おいしいものたべたあとにもらすような
すっきり満たされるような、そういうため息をもらしたいもんな

もちろん、例外だってある

そのひっかかり感そのものに、どうしようもなく惹きつけられて
ほかのものがみんな 薄っぺらく思えることもあるさ

骨がささってたはずが、ある日すぽっと抜けたらば
さあーっと風が吹いてあたらしい目で その世界をみることが叶ったりさ
 
創作物の良し悪しは 受け取り手の状態にいくらだって左右される
 
でもさ 「星々の舟」のさ
おしまいの何ページかを読んでた時に
読み進めながらぶすぶす刺さってたはずの 骨だのガラスの破片だのが
するりと あっけなく抜け落ちたような気がしたよ
 
  
雨もあがった今日 夕方の空もきれいに染まった

ベランダの椅子に座って洗濯ものをはずしながら むこうの空を見物した
やっぱり わたしは夕方時間がすきだ 心の底からだいすきだ

たかが電話口での言い合いに、へそを曲げてる場合ではないと 思った

ちょっとした言葉の小骨が わたしの記憶のなかに刺さってたって
それもいつか 忘れたころに あっさり抜け落ちるだろう
 
 
では、また
posted by 杜美 at 21:24| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本、よむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月02日

春の完成を待って

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昨夜のまかない

おかみさんは「今日はなにもないから、なんかたべて帰ろうか?」と言った
でもわたしは白ごはんと、野菜のおかずがちょこっとあればそれでいい
いいや、そのほうがうれしいのだ どっかの店でごちそうになるより
 
「もりみちゃんは、安上がりだねえ」
 
おとうふと まぐろのマリネと 焼きたてほやほやの、ねぎのたまごやき

うひゃひゃひゃ 「ごちそうだー、ぜいたくだー」ともりもりいただいたら
そんな、大げさな と呆れかえられたわ

どうしたら この”うれしい”の大きさを うまく伝えられるんだろう 
  

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おととい、かよがお泊りにきてくれたんだけど 昨日の3時のおやつにさ

「ケーキ、たべたくない?」
と 自転車に乗って 長町モールまでひとっ走り
並々ならぬ情熱でなんとまあ コージーコーナーで5つも買ってきてくれた

かよと、ことらとわたしと3人で フォーク片手にぐるぐる回し食い
中華料理屋にあるあのぐるぐる回る台がほしかったくらい
 
 
ひとによって「ぜいたく」「ごちそう」の定義はちがうと思うけど
昨日のわたしは ほっくほく気分を堪能したさね
 
 
帰り道 地下鉄に乗りながら「春の完成」を読む

どこもかしこも擦り切れて 角がまるくなってしまったハードカバー
なんべん読んでも飽きやしねえ ありがたい本だ
鞄に入ってるだけでもほっとするんだ まるでお守りみたいに
 
「あなたの心は、汚い」
 
だれかにそういうふうに言われたときのことを 想像してみて
 
けして、すがすがしくていまにも踊りだしたくなるような小説ではない
実際 この本を貸した友人は「くるしくて読めなかった」と言った

主人公の桂子と その周囲のひとたちと その生活と

淡々としながらもつねに物事は動き、変化しつづけてゆく
大きな流れのなかでわたしたちは泳いだり 浮かんだり 溺れたりする
 
気持ちのよいときばかりじゃない
だけど しんどいことだって 延々と続きはしないのだ
 
わたしはくじけそうになると「春の完成」を読む

会いたいひとに いつ会えるかわからんときも へこたれそうになったときも
わたしは まるで暗示をかけるかのように 目で言葉を追った
 
そして知る 
この身をもって、知ったんだ
 
会いたいと思うひとがいるなら
願ったそのときから すこしずつ縮まるんだと

会えるはずがないなんて思っててもさ
どっかであきらめきれない 断ち切れやしない
ただただ 気持ちを注ぎつづけていると

いつかどっかで 思ってもみなかったところで 会っちゃうもんなんだと
 
でもな それでいて 迷わず、悩まずいるって
声を大にして言い切ることも 開き直って強がることもできずに
うじうじぐじぐじ もだえ苦しむ一方でさ

いま一緒にごはんやお茶っこのめるひとと
やっぱ会えてよかったよ びっくりしたけど、うれしかったよ
そういういまを迎えられて ああ、よかったなあと

断言することならできる
 
 
またあした
 
 
けいじばん
posted by 杜美 at 16:38| 宮城 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本、よむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月09日

眼鏡男と果物タルト

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ことらのケーキ(学校でつくったやつ)第3弾は フルーツタルトでした

家まで持ってくるまでの間 不測の事態が起きたらしく
箱んなかは色とりどりの果物色に染まっていた
おいしかったよ ごちそうさまな

 
近所の本屋で V6の井ノ原くんのエッセイ「アイドル武者修行」を読んだ

ご本人が一般誌に連載していたエッセイに、書下ろしを加えた本だったけどよ
まずびっくりしたのが「いのっち、文章上手だなあ」ってことさ
これは相当書き慣れてるひとの言葉選びだった

読んでてすんなり入ってくるし また続きが読みたいなあと思わせる

連載を持ってることも 毎日更新してるサイトをお持ちだってのも
わたしは今日読まなければずっと知らなかったろうなあ

知らなかったことを知ると 細胞が踊りうかれるようなほくほく気分になるさ

いくつか「お」となるおはなしがあったのに、いまさーっぱり思い出せないわ
朝みた夢を夜になってど忘れしたような感じ 手が届くようで届かない

でもな 本人や身近ないひとが撮った写真のなかにな
いのっち本人の眼鏡写真があったわけさ 音楽機材いじってるとこだったかな
あれがとってもよかった アイドルの、V6の冠をはずした兄ちゃん風で

ひとの素のまんま写真 わたしももっと撮りたいけど それがなかなかむつかしい

わたしが眼鏡のおとこのひとに弱いというか 警戒心を抱きにくいのは
おそらくファザコンがゆえにだろうと思うんだがよ
昨日の揺れる脇役フェチ心のなかに

・眼鏡をかけていることが多い

というのもぜひ加えたいところだ

「あかく咲く声」の川口さんとかね ハチクロの野宮さん・美和子さんとかさ
片岡吉乃さんのおはなしに出てくる「待金福来留(まちがねふくきたる)」など

さらにこれは単なるわたしのこのみってだけかもしれんがよ

・髪を後ろで一本に束ねてるおにいちゃん

これだよ、これな けして長髪のひとがすきなわけじゃないの
きゅっとしばられれると弱いの 下ろしてるくらいなら切っておくれと思うの

ここに当てはまるのはもちろんミラージュの千秋&れいじろね
そして「17EASY」の完ちゃんか 「すすきのみみずく」なら篠さんで

いつのまにかまた話がそれた… ちがうこと書きたかったのになあ
流れ流れて もといた場所すらわからねえ

あ、スマスマ マイヤヒーがはじまるよ

 
けいじばん
posted by 杜美 at 22:34| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本、よむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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