2006年02月16日

忘れものはございます

新幹線の指定席に乗るのは久々だ。

現在、目下東京に向かってる。こまちの禁煙席窓際。

昨夜はでかい荷物をみっつかかえて、とりあえずタクシーが通りかかるまで歩こうと思ったら、結局目的地までずんずん進んでしまった。あっけないもんだ。

それも暖かいからできたわけで、今朝は雪が降る中立ち止まってタクシー待ち。

新幹線の時間まで、東口のBiViでのんびり。

半田屋で天ぷらうどんをたべる。

くらりんにメールを送ったら、食べ終わるころに「おまえはおっさんか」と返事がくる。

朝の半田屋はおじさん率が高いのです。見渡すかぎり、おじさまだらけ。

アイカフェで「9番目のムサシ」を読む。

いつも頼むモーニングプレートが、今まででいちばんおいしかった。作ってくれたひとにお礼言いたい!と思ったくらい。

宿に送った荷物にはまんがを入れなかったので、ひとまず一時的に読み納めだ。でもミラージュと十二国記は全巻つめこんだよ。

ほかにいつもの本と日用品つめたら30キロ越えちまったので、コンビニのカウンターでドライヤーを抜きました。自転車も、送りました。

そして、たったいま気付いて叫びたくなったんだけど、せっかく持ってきたマイ枕をくらりん宅に忘れてきた……。
ううっ、これは痛いぜ。なんか荷物軽いと思ったんだよな、あぁ。

というわけで、南下してます。
posted by 杜美 at 11:14| 宮城 ☔| 忘れぬ、ように | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月25日

たましいのお洗濯

「性格かわったもん」
「顔つき変わったって言ってたよ」
 
と、ここ3日のあいだにたてつづけに言われた。
どちらもわたしが前よりきつくなったという意見である。

仕方がなかったのだと

離れてみてちょっとだけ視界がひらけて、
我慢するのをやめたからだと

わたしが大切に使ってる部屋や道具が
ほったらかされ、いじめられてるのをみたからだと
 
約束は守ろうとするもんだという原則をいとも簡単に踏んずけられたせいだと
 
いくら反論したところでその観点は変わらないはずだ。
 
 
おととい、妹・みりに電話をかけた。
 
「わたしがおかしいの?」
 
どうしても言葉が通じないなと感じるひとが、わたしの周りにはふたりいて。

約束は守るもの。
嘘はつかないもの。
口にした言葉には責任をもつもの。
 
そのひとたちといると わたしが大事だと思って温めてきたものがみーんな、
どうでもいいものに分類され、ぞんざいに扱われてしまうようだった。

そしてわたしはわからなくなったのだ。
 
おかしいよ、そんなの。と
非難してるわたしが 実はおかしいんじゃないか?
 
どこで見極めればいいかわからない。
きっぱり引かれていたたはずの線がどこにも見えない。

みりは「おねえはおかしくないよ」と言い、わたしはほんのり安心した。
 

 
昨日は突然おまけで休みがとれて、余分に家にいられるようになったけど
うきうき時間は作り出せはしなかった。
 
夕方から夜にかけて、ぶっ通しでしらべものをしてたらおなかがすいて、
「ひとり出前ピザ」をした。ストロベリーコーンズの、アメリカンパック。
 
えびのペペロンチーノをたいらげたらば、おなかがいっぱいになって、
そのまま風呂にも入らずにふとんに転がった。
 
緑色の、ふかふかの毛布。
 

 
四万十川が、笹の葉の緑いろに色づくのを見にゆこうと思う。
 
はじめて四万十に行ったころは 何年も日常生活において全然泣けなかった。
ユースのお客さんにどうすれば泣けるんだろうと、聞いていたほどだ。
泣くのは気持ちがよさそうだったから。
 
でもべそかいたからって必ずすっきりするなんてことはないのだと
知ってしまったいまは、そんなん言ってた自分の頭をぱこーんと殴りたい。
 
四万十で、魂のつけ置き洗いをしてこよう。
がんこなよごれもきっと、
またたく間に洗い流されるはずだから。
 
posted by 杜美 at 13:20| 宮城 ☀| 忘れぬ、ように | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月23日

月見と塩味アイス

image/sonohi-2005-09-19T22:20:48-2.jpg
 
いま住んでる部屋をみつけたとき 
このただっ広いベランダを 
わたしはなにより気に入ったのだった
 
引っ越したのは真冬だったので はじめて迎える仲秋の名月である
日曜日には 写真のきなこ餅を手みやげに ときちゃんがお泊りにきた
 
夜のベランダで椅子に座って ぽつぽつ話してるうちに
月が雲に隠れ 地上ではどっかのおじさんが お巡りさんに連行されていた
 
夜中なのにサイレンをちょろっと鳴らしてパトカーはおじさんの車の後ろへ
おじさんは頭上で一部始終をながめる女がふたり、いるのも知らず
おとなしくパトカーのなかへと消えた どうやら事情を聞かれているようだ

ことの真相を把握するよりさきに わたしたちは眠たくなってしまい
部屋にはいって窓をしめ おやすみなさいとふとんに転がった
 
 
翌日 ときちゃんといっしょに とりこのうちへ
 
8周年セール開催中のモールへ立ち寄ったが
そのあまりのひとの多さに あっというまに疲れ果てる
人ごみ苦手なふたりは、暑さと人手にあたってよろよろと地下鉄に乗る
 
夕方 ときちゃんをお見送りしたのち とりことアイスをたべた

薬局で売ってたやつで「抹茶あられ味」という代物
ほんとにしょっぱいの! 中の抹茶アイスはほの甘かったけど
表面のぶつぶつのあられが塩味なのでした
 
わたしは塩豆大福とかだいすきなのね
甘じょっぱいのはきらい(砂糖ついたせんべいとか)だけど
しょっぱ甘いのはすき(基本は甘くて、ややしょっぱいもの)なわけさ
 
したがって特定の例外をのぞいて、もりみめしには砂糖は使いません
みりんと酒が入れば十分甘くなると思うし めしのおかずに甘さは必要ない

ちなみに料理に入った果物のランク付けとしましては
 
酢豚のパイナップル→○ 肉をたべないぶん、品目を補いたい
ポテトサラダのりんご→◎ しゃりしゃりしていてうまい 色もきれい
かぼちゃサラダのレーズン→◎ アーモンド入りなら、なおよし
きゅうりの酢の物のみかん→○ きゅうりだけでも十分だけど、色味よし 
 
 
さっきえらいひさしぶりに、あかりちゃんと電話で話した

来月から仕事で着物を着ることになったため アイロンを借りて
襦袢や小物類をきれいに整え、気合を入れようともくろんだのだが不発に終わる
貸主が このくそ寒い宮城にいないのならどうしようもない
 
仕事におけるあかりちゃんの姿勢には 見習うべき点も多いといえよう

だれかのすんげーところを ちゃんとすごいと感じ取れるようなところまで
無事 回復はすすんでいるもようである
 
ああ、よかったよかった
 
posted by 杜美 at 02:52| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 忘れぬ、ように | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月04日

うめごまおかか

image/sonohi-2005-09-04T17:45:42-2.jpg
 
こんな桃色の夕暮れをみたその翌日の
あのでっかい地震で 我が家の台所は壊滅したのだった
8/17参照http://sonohi.seesaa.net/article/5986574.html
 
数日間の逃亡生活ののち、台所は平常を取り戻し
寝床にしてる6畳の部屋の押入れも ここぞとばかりに整理し
たんすをひっくりかえしてみたら いらないTシャツが3枚も出てきた
 
いるものと、いらないものを 分けることはよくやるけど
そのあと いらないものをなかなか捨てられない
もったいないおばけが出てきそうで むやみやたらに抱えておきたくなる
 
5月 ずっと待ってたひとが目の前に降ってきて わたしは混乱した
 
わけもわからんままに うきうきしたり ぐらぐらしっぱなしだけど
いったいどうなるのだろうと 遠くのほうから見てるわたしもちゃんとおって
自分のことだってのに どこかで蚊帳の外から観察してる気分を
いっしょにいると いっつも味わっていた気がする
 
違和感はあった でもまだ、見てみぬふりをしたかった
 
もうちょっとがんばれば がまんすれば ここを抜ければ
きっともすこし楽になれると思った たのしくやっていけるだろうと思った
 
いくつものお気に入りの器が割れて 使い勝手の良かったおぼんも壊れて
どっかから油がもれて テーブルはぎとぎとだったのに
いまはすっかり落ち着いた台所みたいに きっとどうにかなるだろうとな
 
だけどもよ このままじゃあんた
乾燥させた干物に さらに塩をすりこむようなもんだろう
そんなの しょっぱすぎて うまいはずがなかろうが!
 
わたしは笑わなくなった あきらかにしかめ面ばかりだった
ごはんをたのしくつくれなくなった
どうみてもあきらかに こころの栄養不足は深刻だった
 
こりゃあもう、うかうか楽観してなどいられないわと
思いはじめてからはあっとこいうまさ

干からびすぎた干物はわたしだとすると
 
わずかに残ってた旨味やうるおいを どうにかこうにか守るために
塩をふりかけるその手を ばーんとはねのける力がついに発動されたのだ
 
これぞ本能のなせる技であろう
地震のまえに 連れ立って巣を逃げ出す野生動物みたいなもんだろう 
 
数年前に手に入れたお守りのような予言のおかげで
がんばれたことはたくさんあった 思うだけで、ほっかほかしたもんだ
もうそのお守りを手放す時期が やってきてしまっただけだ
  
いるものと、いらないもの
 
いつ問われても きっぱりと迷うことなく答えられるように
身のまわりを身軽にしておかねくちゃね
 
 
朝から うめごまおかかのおにぎりを、ふたっつたべた
どんなときにも 腹はへるもんだ

ひさしぶりに富樫義博・著「レベルE」をよむ
王子の日記は、漫画史における記念碑的な見開きページといえるだろう
クラフト(憐れ…)とサドが 相変わらずいい味出してるわ
 
そう、どんなときにも めしとわらいは重要なのだよ
posted by 杜美 at 18:48| 宮城 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | 忘れぬ、ように | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月02日

うすっぺらくしたい夜

image/sonohi-2005-09-01T23:55:09-2.jpg
 
ちゃんとした朝顔が りっぱに咲いてるのをみるのは
この夏はじめてかもしれないなあと 思った
 
 
昨日 これまで言われたことのないような言葉の数々を
情け容赦なく ぼんぼこぼんぼこ 相手の思うがままに注がれた

もちろん 遠慮やまわりくどい単語などの装飾を使うことなく
隣に座ってるその距離から 直接ぶつけられたその声が
完膚なきまでにわたしの内側をずたぼろにしおった
 
あまりにたまげて そっから動けずに しばしじっとしていたくらい

そんなでも 一晩ちょっと眠って外に出てみれば
青々とした夏の花が咲いててさ
前日 立つのも億劫だったその足で その場を踏みしめ
自分のみたものを記憶しようと いそいそとカメラなんぞ取り出すのだ
 
毎年 毎年 約束をかなえるかのように 朝顔は咲く
毎晩 毎晩 思いだせやしないほど見てる夢を ひとは忘れゆく

さあ わたしはどうしよう
忘れられるか? 思い出さずにいられるか?

無理なら せめて薄めることぐらいは できないもんかな
 
味が濃すぎた煮物みたいに
どんどん水で薄めて
まずまずおいしくたべられるように
試行錯誤でがんばろう
posted by 杜美 at 01:04| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 忘れぬ、ように | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月28日

かえるくんとガラスの仮面

image/sonohi-2005-07-28T00:12:12-2.jpg

このかえるくん なんだかとっても偉そうだ

去年おっとーとふくちゃんと岩手に行ったときに立ち寄った、
ごはん屋(ハーブ園の隣にある)さんで売ってたの 300円でした
長らく傘立ての任を背負っていたのが、このたび台所にお呼びたて
晴れてラップ立てに昇進 おめでとう、かえるくん
 
 
わたしには霊感なんてもんはないが
その場所の空気を察知する能力だけは、やや発達しておる

昨日、たまたま仕事の関係ではじめて行った会社はな、空気が澱んでたよ

一歩足踏み入れたときにはすでに「あぁ…」
女性の事務員さんが出てきて「あぁ…」
担当の課長さんが出てきて「あぁ…」

応接室でお話聞いてても、もうそこにいるのが苦痛だった
外は台風一過で常夏風味満載で、汗だくになるのが目に見えてても
わたしゃ早くここから逃げ出したい!と願っておった

空気がひとをつくるのか ひとが空気を生み出すのか

その両方が混じりあることで、雰囲気ってもんがにじむのなら
せめて自分が生活する巣(おうち)だけはいつでもいい空気で満たしたいな

他の浸潤を許さず、強固な結界を張り巡らすかのような強い意志を持ち

ここがいちばん落ち着くと
ここにいるだけで気持ちがほどけてゆくのだと

いつでも安心できるように、きちんとしておこうと思う


東京のとーこが、いま「ガラスの仮面」を人から借りて読んでいるそうだ

話聞いたらさ わたしも読みたくてたまらんのよ
実家に帰るまで、がまんできそうにない
 
マヤがのりさんの陰謀によって芸能界追放されたあと
たったひとりで ゼロから階段を踏みしめてゆくあたりがすきだ
学校の演劇部の助っ人からはじまって、
ビアンカ・通り雨・パック・ジェーン・ふたりの王女
 
長いつづきものを全巻読んでる人同士ってのは、目に見えぬ連帯感が生まれる
読んでるひとしか知らない話題で盛り上がるのはこのうえなく愉しい
 
だから…だれか、どなたかミラージュ(「炎の蜃気楼」)読破に
ぜひとも挑戦してくれやしませんか 脇役談義に花を咲かせませんか

確実に言えることは、このシリーズを読むと人生において
まちがいなく、おたのしみが増えます(笑いの素を手に入れたも同じ)
いろんな土地や、日本史、密教などに やけにくわしくなることもできます
あなたが旅人気質ならば、旅ごころを刺激されることうけあいです

最近、わたしは四国編を読んでる れいじろの土佐弁が身にしみます
四万十ユースも夜明けのカヌーがはじまったもよう
…行きたい、でも高知は遠すぎる

1年のうち1週間でいいから 高知と高松と、京都・奈良、沖縄がよ
宮城のおとなりになってくれやしないもんかね
高松がさ 福島の位置にあったなら、わたし毎週 讃岐うどんたべに行くよ
 
 
・おまけ・ 
冒頭のかえるくんが「あかりちゃんに似てるよね」と
ことらと意見がぴったり一致した
こんなこと書くと、またあかりちゃんに怒られるかのう
まあ、いいや いつものことだし
 
posted by 杜美 at 12:56| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 忘れぬ、ように | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月22日

夏至、プラム、萩の月

image/sonohi-2005-06-21T13:08:10-2.jpg
 
数年前まで 魚がすきではなかった
 
青森・高知にいたときに、おいしいおさかな料理をいただくことが多くて
いつのこまにか かつおのたたきなどをたべたあとには
じんわりとした幸福を味わうことができるように
 
この写真は 勤め先のおかみさんお手製の「かつおのマリネ」の調理風景

みるだけでもつば出てくるのよ
ほんのり米酢の酸味がただようのだよ
 
 
昨日は夏至だったんだね
 
風が吹いてて 汗ばむ陽気もほどよく心地よい日中と
山吹いろにそこいら中が染まった夕方と
ひさしぶりに4人分の夜ごはんを がつがつつくりつづけた夜と
 
おとなりの県から 顔がほころぶ贈り物がポストに届き
遠くアメリカから わたしが尊敬してるひとからのメールが届き

しゅうちゃんといっしょに買物に行って 会計すませてダンボールにつめてたら
「おれがこの世でいちばんすきなたべものが、298円で売ってる!」と
うきうきと果物コーナーにひっぱっていかれたと思ったらば
そこには涼しげな緑色した山梨産のプラムがあった

↓熟れたのをひとつ おすそわけしてもらう

image/sonohi-2005-06-22T09:21:13-2.jpg

おつとめ品のイカでにんにく炒飯つくったらばうんとうまかったけど
こうしてほしい、ってのを立て続けにぶつぶつ言ってたらば
はらぺこのしゅうちゃんがかちんときたらしく、どかーんと怒られて

短い夜には ことらと愛ちんと 晩ごはんをいただいたあと
しぐれと、レモン味のかき氷を4人でわけて
牛乳をかけてさらさら味わって(これ、四万十でおぼえたんだ)

ベランダに出たらば 萩の月みたいな色と形の月が出ていて
そのあと部屋の電気を消して「はねるのトびら」をみた
 
 
年にいちんち いちばん昼間が長い日を
のんびりすごせてよかった、よかった
 
 
明日から ひさしぶりの「ひとめぐり旅」がはじまります
携帯でんわから、ちょっとずつ 旅の模様をお伝えできればよいです
 
では、また
 
posted by 杜美 at 09:28| 宮城 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 忘れぬ、ように | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月06日

ところてん

image/sonohi-2005-06-06T19:14:06-1.data
 
わたしは、素足がすきだ

そんでもってふとんに入るときは 真冬でも半袖とぱんつ一丁でなければならん
ふとんが地肌に当たっていないと、いずいのである

今日の画像は、宇仁田ゆみさんの「エバグリン」ってまんがのひとこま
にいちゃんとねえちゃんが ぐうすか寝てるときの様子です

 
そのひ帳をおやすみしてました

いまいくつかお仕事かけもちでやってるんだけど、
おかしい時間配分で仕事と用事をつめこみすぎた結果がこれだ

立ってひとと接する仕事中でさえ眠気に襲われ そのまま寝てしまいそうだった

昨日は失われた睡眠時間を取り戻すべく、こんこんと眠るはずが
直前になってお仕事をドタキャンしたひとの穴埋めで 福島まで行くことに

断るのは簡単だった 体調が万全でない上に、移動距離も長い

でも、ニ度三度と電話で相手と話していたらば
「ほかにひとがいないなら、わたし 行きましょうか」とつい口にしてしまった

ほとほと困り果てていたであろうそのひとは
大喜びで段取りをつけはじめ、わたしは準備すべくふとんから出たのだ
 
たぶん どこかで自暴自棄になっていたんだ
「けっ、やってやろうじゃないか もうどうとでもなれや!」ってさ

その前の晩 とある約束を連絡なしで反古にされていたため
わたしのなかには 心身の疲れとうっぷんがどろどろんに渦を巻いておったんよ

誰かから いらないと思われるよりは いてくれてよかったと思われたくて
ここでがんばれば なんとかとどまれば 大丈夫さあと

こういうのって焼け石に水っていうのか?

土曜日とおなじように ガムの売り子に精を出しながらも 念じていた
はやく はやく はやく 夜になってほしかった

仕事を終えて、新幹線で帰るのをひたすら想像してた
あと半分 あと3時間 あと1時間…
 
最後に 風船をふくらませて5つくらいの子に手渡して お仕事終了

なんだよ なんとでも
どうとでもなるんじゃねえか わっはっは 

と、まあ 妙に高揚した気分のままタクシーで福島駅に向い
運転手のおっちゃんと近ごろのお子さまたちについて語らった

「あいさつはね、やっぱり基本だよね ありがとうぐらい、言えんとなあ」

そうだよ、おっちゃん そのとおり
 
 
家に帰ったのは22時すぎだったけど
ことらと ことらのお友だちと しゅうちゃんと ごはんをたべた

わたし以外は肉食いのひとびとだったので
牛カルビ入りの豪勢焼きそばと おとうふサラダ
塩味の切干だいこんの煮物 ヨーグルト

ひと晩まえは へとへとのよろよろだったのに
 
このようにしてどんどん日々は流れる
感情も記憶も ところてんのごとく押し出されて

ときたま思い起こしたときにだけ 
思い出したいときにだけ

自分だけの匙ですくっていただくのだ
もぐもぐ ごっくんと  
 
 
けいじばん
posted by 杜美 at 21:19| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 忘れぬ、ように | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月19日

雨夜のどんぶり

image/sonohi-2005-05-18T23:47:20-1.jpg
 
おいしい めしは たましいを あらうよ


働いてる店のまかないは おかみさんがつくってくれる

だれかがこしらえてくれたものを いただくのも久々だし
どうも必要以上にはしゃいでるように見えるらしく
いちいち感激するさまが おかみさんには不思議みたいだ

雨ふりの日の夜ごはんは、かつおのヅケ丼 めかぶのお吸い物

ああ、しあわせだった 口からさ じわーって広がるのさ
おいしさも うれしさも すべて

こうしてきもちにすとんとおっこちるようなごはん
つくれるひとになりたいもんだわなあ
 
 
帰り道 繁華街の匂いとも 雨の匂いともちがう
みどりいろっぽい匂いが漂っていて ふたりでなんの匂いだろうと考える

夏の夜中の田んぼ道 ああいうかんじ
 
 
またあとで
 
 
けいじばん
posted by 杜美 at 21:40| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 忘れぬ、ように | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月11日

海なんてきらいだった

image/sonohi-2005-05-10T20:07:30-1.jpg
 
なんでみんなあんなに海ばかり行きたがるのだろうと 

わたしは長いこと思っていた だから誘われてもけして行かなかったし
この先自分が海なんざすきになるなど考えもしなかった
それくらい遠い 自分には縁のない場所だと思い込んでいたので

あるとき海好きの友人がドライブに行こうと言い出した

「よし、山に行こう」 隣町のお山へソフトをたべに行ったあと 車は海へと向かう
もちろん決定権はその子にあり、行きたくないなどとはとうてい言い出せぬ空気

野蒜(のびる)海岸へと到着する 数年ぶりの海
小学生んときぶりだったか 思春期のわたしは海に近寄ることすらなかった

ざぶんざぶん かもめ むこうに浮かぶ船 砂浜

海はかなしいのか? 海はこわいのか?

行って、帰ってくるときのあの重苦しいほどの寂しさ
おとんの車の窓ガラスから どんどん遠ざかる海の青色よ

ああ、そうだ わたしは「海からの帰り道」が大きらいだったんだ

海そのものが苦手なんじゃなくて むしろ好きで ずっといたかったのだ
行って、帰ってくるのがいやでいやでしょうがなかったくらい

ゆるゆると 思いこみの縄がほどけてゆくわけさ
はだしで砂の上うろつく間にも
  

海きらい(勘ちがい)を克服したのちというもの
いろんな土地の海に立ち寄るたび テレビや映画や本で登場する海を感じるたび
わたしはあの日 無理やり連れてかれた海岸と
そして「海」って字を名にかかえてたひとのことを思い出す

名前は魔法なのだ

そこにいてもいなくても その響きはひとの気配まで生々しく匂わせて
いろんな事象の端々に 記憶を呼び起こす種を蒔くのだ


昨夜筑紫さんの番組で、あっちゃん言ってたよ
「心の、音」という名を持ったひとのために のこされた家族のために
自分にできることは「歌うだけ」と

セレストブルー
紺碧の海の果てに浮かぶ 天上の青

「ちゃんと、生きてたってことを 生かしてあげようと思って」

心音さんのお母さんは 沖縄の海を背にしてこう言ってたよ

さあ、わたしにはなにができるのか
わたしはまわりのひとたちになにを残せるのか
 
 
写真の野菜は朝市のもの みんな100円! 小松菜なんて5把100円!
考えなしに買いまくったらあまりの重さにたまげたね
献血ルームのひとにまで心配されるありさま

アエルの献血ルームからは太平洋が見えるんだよ
今日のようによく晴れた日は 街の果てとの境界がくっきりしてる

家に帰ってその野菜でつくった夜ごはんを ことらといっしょにいただきながら
こうしてこしらえた料理を おんなじこたつでたべてもらうこと
これがいまいちばん、いろんなきもちを込められる気がした

いつ、いなくなるかなんておたがい知らないもの同士
一食ごとを ていねいに刻みこむべさ

たとえ いっぱいのお茶づけだとて 忘れられぬ食事となりうるのだから

 
海なんてきらいだった

でも、もうへっちゃらだ
わざわざ行って帰ってこなくたって 
ひとも 記憶も 土地も どこまでもつながってるのだ
過去も未来も なんでもかんでもくるくると

それなら歌は届くはず 祈りだって、きっと届く

もういないあのひとにも、じいちゃんにももいっぺん会おう
とことんねちっこく しつこくあきらめないでいよう
 
 
さかもと未明さんのブログにトラックバックさせていただきました
漫画家・歌い手・評論と
わたしが尊敬してやまない分野(自分にはぜったいできないから)
そのすべてで活躍されてる
たくさんのことを生んで、伝えて、残してゆくひとなんだろう

トップの木漏れ陽日傘写真、うんときれいだよ 
 
 
では、またあした
 
 
けいじばん
posted by 杜美 at 01:36| 宮城 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 忘れぬ、ように | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月08日

ぴかぴか さらさら

image/sonohi-2005-05-08T16:32:38-1.jpg

そうじをしました

夜のおしごと明けで 眠くてしょうがなかったんだけども まず掃除
なにがなんでもまず掃除 と細胞が大騒ぎしていたので

座布団類を干し 洗濯機を回し 火まわり水まわりを整え
こたつ布団にはファブリーズ(青)を吹き付ける

いちばんの圧巻はトイレだった

毎日まいんち用を足させてもらっているというのに なんともはや迂闊だったさ
あんなにこきたなくなるまで わたしは便器のなかを見つめずにいたのだ
汚れそのものよりも なにもかもをおろそかに流し続けた己の心意気がじつに不快

ひたすら がしごしがしごし磨きあげ、光かがやかんばかりにぴっかぴかよ

水タンクの上には「わかめとお花」写真と硝子のサボテンを置いてる
扉には ゴッホのお部屋のスケッチ画を貼ってある

水まわりとガス台ほど そのときそのときの心境が反映される場所はないな

「どうでもいい」「めんどくさい」 こういった言葉で片付けたくなるとやばいね
自分のいるとこをきれいにできないなんて 日々を垂れ流すようなもんだろう

ひるすぎに ことらと「ラストサムライ」みてたらば
おとんとふくが、米と大量のたべものを持参してやってきた
荷物が多いから1階まで迎えにきて という

米30キロ かつて階段で4階までかついだのよ クロネコのバイトで
仕事じゃなかったらそういう機会もなかったろうからある意味貴重な体験だった

水不足になってから ようやく水源にもかぎりがあるってことに気づくよに
なんでもかんでもを「あたりまえ」だと勘ちがいしないように
ひっとつずつを ちゃんときちんと辿っておくべし

今日からそのひ帳ノート版を新調しました
書き始めの頃の 無印の70円のやつにもどしたの

嵯峨立つながりの輪のことも忘れぬように、書いておく
(きみあきさん どうもありがとう)
流しっぱなしにするのはあまりにももったいないくらいうれしかったから

自分の字で さらさら書いておこうと思う

 
けいじばん
posted by 杜美 at 23:57| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 忘れぬ、ように | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月04日

山歩き、茶すする

登米市東和町にございます、とりこの実家に遊びに行ってきました
山男のおとんと きゃんきゃん声が高いふくちゃんば連れて

とりとヨークベニマルで待ち合わせして おとんの車でいざ嵯峨立へ

山深くなるに連れ、ちょろちょろ水の流れる気配を感じ
「竿持ってくればいがった…」とひたすら道路の右側に寄って車を走らすおとん

image/sonohi-2005-05-03T18:43:31-1.jpg

とりんち到着 とりのばあちゃんが育てたチューリップがお出迎えしてくれた

余談になるがうちの地元では唯一の観光客を呼べるイベント「チューリップ祭り」
今年はおなじみの強風による株の生育不良のために中止が決定したらしい
登米市に統合になったとはいえ、だいじょうぶなのか米山町

なにかを育てるのがとっても上手なつよみばばちゃんが、
玄関口に立ったわたしとふくちゃんをながめて言いました

「なんだい、そっくりだねえ お母さんのほうが若いっちゃ」

image/sonohi-2005-05-03T18:43:40-1.jpg

とりことかよこまま、わたしとふくとおとん 5人で裏のお山へゆく
スカートのふくちゃんに着替えたほうがいいよと言っても、聞く耳もたれず

とりんちがつくってるしいたけと わしわし生えてる山菜を求めて
にゃんこのウニ(の毛色をしてる)と共に山道をずんずん登る

笹っぱがざざあっとしなる ここにくるといつも わたしは四万十を思い出す

おとんとふくは近所に山菜の師匠がいるため
とりこは子供の頃からとりばあからしっかり学んでいるため
みんな「あ!」「あそこにも!」といいながら次々山菜をみっけてゆくなか
わたしは袋持ちと撮影係に徹しておった

やっぱ、「目」なんだよね ぱっと見ただけで見分けがつくのってさ
「DEATH NOTE」に出てくるさ 自分の寿命と引き換えに得る
人の名前が判読できる悪魔の目みたいに
何べんも山を歩いて 自然と鍛えられる「山の目」


雲がひとつもない まっさらな青! 日焼けがおそろしいほどの日差し!

さえぎるもののない場所で こうして空と山を見下ろすこの贅沢よ
写真はちょっと白くなってしまった部分は とことん青いお空なのでした

「ポロメリア」とか「Raining」のような 沖縄のとはまた違うだろうけどさ
これが宮城の青なのねと わたしは歩きながら歌いました

image/sonohi-2005-05-03T18:43:49-1.jpg

山を降りて田んぼを突っ切って家の前まで 満足げのうちの両親でござる

山道の途中 調子ぶっこいたおとんは
何度もけもの道に入ったっきり、呼びかけに答えない

「だーいじょうぶ、おとーさんは山男 だもの」
と自信満々のふくちゃんはといえば
心配するでもなく、ひっそりと見守ってくれるかよこままの傍らで
子供のようにはしゃいでワラビをゲットしていった

その後おとんは、わたしたちが道なりに迂回したルートを直線ぶっちぎりで合流

image/sonohi-2005-05-03T18:43:59-1.jpg

茶の間でお茶っこをいただく

さくら野地下「スイート・オブ・オレゴン」5本限定のロールケーキ
うずまきがぐーるぐる しっとりときめが細かい生地も濃いクリームもうまい!
とりさんごちそうさまっす

とりのじいちゃんの戦争中のおはなしになどに 夢中になるおとん
若き日のとりじいの写真をみて「わたしの好みですー!」とうかれるふく
挙句「桜井さんみたいー」と言い出しおった

「おれも好きなのっしゃ、Mr.childrenの桜井さん かっこいいんですよ」
と熱弁をふるうおとんに
おだやかに「そうなのか?」と答えるたけおじいちゃん

「今度テレビ出てたら教えっから」
とりこが助け舟を出し、わたしは隣でぼりぼりせんべいを食べていた

image/sonohi-2005-05-03T18:44:08-1.jpg

帰り道 250円弁当で有名な「こしちや」にてお買い物
あれもこれも安いわー!とみんなして、ぼんぼんかごに突っ込んでゆく
ビニール袋5つ分お買い上げ ほくほく気分で店をあとにした

ちょうど夕暮れ時 わたしがとりんちに行って、ける(帰る)ときって
いつも夕暮れがきれいなんだ 嵯峨立の神様どうもありがとうと いつも思うのだ

とりんちのみなさま お騒がせ致しました またぜひおじゃまさせてねん
 

いただいてきた山菜(ワラビ・タラ・コシアブラ・不明1点)としいたけ
これらの天ぷらが我が家の夜ごはん だったはずが、
わたしは揚げたてのタラの芽いっこたべて ソファーでぐうすか寝てしまった

気づけば夜中の2時45分です 6時間半熟睡 だれか起こせよ…
テーブルの上には大皿にのった天ぷらの山が
くやしいのでもぐもぐ全種類たべて寝直したわい

6時半 目が覚めるとおとんがおとといのニュース23をみている
「to U」を歌う桜井さんとサリュさんと

歌って最強だなあと思った

「想い」をまるごと詰め込んで はい、どうぞって伝えることができるんだ
言葉だけでは届かなくても 音だけは完全じゃなくとも

何度みてもおなじところで泣いてしまうのだ
そしたらおとんまで泣いてる 気づいたふくはげらげら笑っている

おとんが泣くのをみるのがすきなふくちゃんは
昨日、自分が号泣した盲導犬のドキュメンタリーをみせたのに
おとんが泣かなかった(どころか月刊マガジンを読んでいた)のが
大層ご不満の様子だったが、リベンジおめでとう

最近とみにこの母に似てきたとひとから言われるんだけど
男の人の泣き顔を見るのわたしも大すきってのは
ここだけのひみつにしておくれ
 
 
携帯用の道しるべ
けいじばん
posted by 杜美 at 08:12| 宮城 | Comment(6) | TrackBack(0) | 忘れぬ、ように | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。