2006年02月23日

眩しすぎる日の終いに

部屋出し初日は4部屋担当だった。

いきなりそれないだろうと、宿にひと言言いたいところだけれど、今日のわたしはこわいもんなしだ。

「音速パンチ」がやってくるから。

とても暖かい、むしろ2月なのに日焼けでもしそうな勢いの陽気。
海には光が反射して、きらきらきらきら眩しすぎる。目を開けていられやしない。

中抜けの時間に、トリノの荒川静香さんのSPをみて、じわじわと鳥肌がたつ。滑り終えたあとの表情が胸を打つ。

ああ、よかったなあ。

メダルうんぬんじゃなくて、自分で満足いくことを成したひとはこんなにも力強い表情を歴史にも、人々の記憶にも刻むんだ。


めずらしく早く仕事が終わって、臨時収入(チップ)も方々でいただいたため、ユキちゃんに風呂上がりにアイスをたべようぜともちかける。

何度でも言おう。

わたしはおたのしみがあると、太っ腹になるのだよ。自分ばっかりこんなにうかれてていいのかなーって考えちまうからよ。

今日から相部屋解消で引越したユキちゃんのお部屋で幸せ気分でごろごろしてて、起こされて寝ぼけまなこで自分の部屋へ帰った。

荒れ果てた場所で、眠る前にいっぺんだけ聴こうとCDの封をあける。

電気をけして、待ち望んだその音にだけ没頭する。


音を待つのって、なんて贅沢なことだろうと思った。

5年まえ、いちどは閉ざされたはずだったのに。

ああ、これだ。
ほしかったんだ。
ずーっとほしくてほしくてしかたがなかった。

そりゃあもうSINGER SONGERの比ではなかったのだった。

5年ものあいだ、じっくり煮詰めたジャムみたいなCoccoの純粋音は、寝ぼけたわたしの目をこじあけて、ぼろぼろとあったかい水をあふれさす。

カップリングの2曲はCocco色がつよくて、水はますます勢い増す一方で。

この音に、声に反応できるうちはわたしは大丈夫なんだ。

いつも再確認する。

そういう指針となる音楽は、すこしあればいい。たくさんはいらない。

聴きましたか、音速パンチ。どしゃ降り夜空も流星群も。

あなたのもとにも、
あのひとのところにも、
この音が届いてるといいのに。

そしたらたずねてみたい。
あなたはどんなとき、だれと、どんな気持ちで聴きましたかと。

わらってる?
忘れてる?
おこってる?

祈ってる?



まぶしいいちんちだった。あと数時間で、夜も明ける。
寝坊しないようにしなくちゃ。

おやすみなさい。
posted by 杜美 at 02:42| 宮城 ☁| 歌、うたう・きく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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